2017年08月18日

先祖のいしぶみと第43回安政遠足侍マラソン(後篇)

さあさあ、頭を切り替えて、今年も「安政遠足(とおあし)侍マラソン」の話に行きますよ。峠目指し1660人快走だ。いつものように2コースで始まり始まり。

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まずはパトカーと白バイで今年は男性が2人だ。

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どんよりした雲行きで始まった。仮装ランナーが本格的に走って来るのは30分ぐらいからでそれまでは仮装でも身軽な感じの物が多い。まずはかぶり物のタコだ。私が漢詩会に行く時に金沢化成さんの会社の前を通る。タコだから赤で決めてくれているが、なから(とても)余裕がある。両手の動きがポイントで右手の動きがはしっている感を感じさせる。シューズの色は海をあらわしているのかブルーでひもは赤だし、首の回りの吸盤は白mシューズのところにも白が入っている。アンクルサムの親父が写真を撮っていると知っているかのような、タコだけにやわらかい、いい顔を見せている。

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私はこんなキャラクターを見るのは初めてだ。マンガかアニメか?私の昭和は鉄人28号だ。


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これから訳のわからない物が続々出てきそうだ。そんな中でもトランプさんはすぐ分かる。大分前に、テレビでトランプさんのマスクが物凄く売れていると、流れ作業でトランプさんのマスクがベルトの上をどんどん流れているのを見たことを思いだす。このマスクもその一つなんだろうか?


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そろそろ大河ドラマの井伊直虎さん関係が出て来たかな?フライマンならおなじみのシヤ―プ♯の旗印だ。

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フライマンにはウイング材が気になる。こんなにしおれたウイングでゴールまで持つか心配だ。若さで頑張れ。

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亀の甲羅がよく見えないが、いじめられたのかつらそうな表情。浦島太郎は好きな釣りができているのか、ハッピーな顔をしている。

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森永のチョコボール。イラストレ―タ―を職業としているのかまるでコピーしたようだ。

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若さっていいね。

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鹿の角、日本刀、ライフル銃、六紋銭、よく分からないキャラクターだ。ワンピースの右腕の先を見せたかった。

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インスタントラーメンだけにメンが縮れている。

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こんな重労働な記者会見は見たことがない。裏側にはぐんまちゃんが腰掛けていた。

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横須賀から来てくれたのかな。海の香りがする。

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ブラジルのサンバの踊り子さんも、毎年参加ご苦労さんです。

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世の中の楽しみかたを知っているようでいい味が出ているね。

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これって花魁のカツラだが、ものすごく大きい。

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、頭に大きい兜をかぶり、こんなにニコニコして走れるってめったにいない人だと私には見えた。

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ピコ太郎の集団が一番今年は多かった。

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藤娘のようだが帽子が棚になり腰の辺にまた藤の花が咲き乱れている。力作だがどうも男性ランナーかも。隣のサッカーボールは、地元のザスパ草津のサポーターか。さらに隣はブルーの長いカツラにネクタイにミニでまったくこれは異空間だ。

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あの吉永小百合さんもJRの宣伝で、この煉瓦の橋梁で撮影しました。

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これってスイーツかな、はやぶさに日本刀。

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三頭のぽっちゃり馬。

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ほらあの、この衣装の女性分かるでしょう?

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藤井四段、新記録29連勝達成おめでとう。

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もしかして莎堂が字を書いた碓氷峠の碑、佐藤監物の六男の作蔵かも?旗指し物に安中藩とある。こんなに可愛かったかな?

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安中の杉並木にこの大きいタンクがある。タンクで走るのはきつそうだ。

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安中市のマスコットこうめちゃん。同級生か同僚か、ものすごい歓声と写真撮影だ。

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宝船が大きく帆を張りめでたい。

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出ました千手観音。

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物流業は大変らしい。だがこの2人はとても仲がいいらしい。

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いちばん遠くから手を振ってくれている。可愛いね!

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紫がよく似合う。可愛さが尾を引きそうだ。

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幼稚園の先生? あひる組?

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この卓球ランナーは玉を打ちながら走っていた。右側の物体は何者か?

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近所の馬場さん。70歳を過ぎても三度傘と刀を右手に、左手でピースを出せる。パワーを見習いたい。

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ずいぶん小ぶりの井伊直正で憎めないキャラクター。

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何が何だか。

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走り過ぎて痩せたパイナップル。房の上は何だかわからない。

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だいぶお疲れのゲーム機。

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右手のミッキーとお揃いだ。

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現代に直虎さんが現れたらこんなファションかな?

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板鼻宿から碓氷川と妙義山を望む。来年の侍マラソンでまた会いましょう。


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小板橋伸俊(アンクルサム/群馬県安中市松井田町)

※「マルタの雑誌」は季刊『フライの雑誌』読者が対象のweb投稿企画です。

ご投稿はinfo@furainozasshi.comまで


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2017年08月09日

先祖のいしぶみと第43回安政遠足侍マラソン(前篇)

私の母親がまだ生きていたころ、碓氷峠の方に私から五代前の先祖にあたる五十貝莎堂の書いた碑があるよとは聴いていたが、つい4〜5年前までは、私を含めてだれも興味を示す者はなかった。

時は流れて、ひょんなことから「小板橋さんの先祖なら私が案内してあげますよ」という人が現れた。

・・・

大げさに聞こえたら申し訳ないが、五十貝莎堂は、弘化三年(1846)の江戸時代後期、今から171年前に今の安中市原市に生れた人で、大正12年まで生きていた。あれ、案外江戸時代って近いんだな? 江戸時代ってはるか昔の時代だと思っていた。

案内してくれた人は、世が世なら凄い家の人だ。莎堂が直接お伺いして書などを書いたという。いそがしいのに車で案内してくださった。

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碓氷峠を2台の車でドンドン上がっていくと、途中で左に細い道に入り、左側に細い河が流れている。少し河にそって行くと右側に実物大の牛が横たわっている(石でできているらしい)。

さすがにここまで来ると、細い道の角々に古そうな大小の道祖神が、ひっそりとこの土地に同化して佇んでいる。さっきの牛の像にははっとさせられましたがね。

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車が3台ぐらい止められる所があり、そこに車を止めさせてもらった。大きい家と家の間に細い小道がある。いきなりわたしの首に重心がかかり、頭の重さが後に引っ張られ、あごが前に出た状態で立ち止まったまましばらくいると、案内人さんが「ここが莎堂さんの石碑がある神社ですよ」と言う。

その言葉に促されてゆっくり歩を進めた。急な古そうな石段を前に、もう一度首が痛くなるほどに神社全体を見上げる私がいた。「その右側の石碑がそうです。」

大きい灯篭のその横に、高さ2m10cm、横90cmの堂々たる碑(いしぶみ)だ。私はいきなりの御対面で無意識のうちに手すりを左手が強く握りしめていた。

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・・・

階段の途中の石の囲いの中には、「佐藤監物翁碑」が少し苔むしてひっそりと立っていた。

全部漢字で何百という数の文字が書いてある。撰は文章を作った人、書は字を書いた人、間に併とある時は、両方同じ人が書いたことになる。すぐに左下を見ると、莎堂五十貝富と書いてある。



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物凄くオーバーないい方をすると、申し訳ないが私は五十貝富太郎(莎堂)に巡りあうために生れて来たのではないかと、最近思っている。大変恵まれていることに、案内人さんがこの石碑を自分で読み下してあるということで、あとでそのコピーを頂けることになった。案内人さんとはそこで分かれた。私は案内人さんの車が見えなくなるまで手を振り続けた。

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・・・

どうしてこんなことを書いたかというと、碑の中に六男作蔵は安中城主井伊兵部頭出仕後井伊氏が江州彦根移封に及び井伊氏に随いて用人として禄四百五十石を賜う≠ニ書いてある。NHK大河ドラマの女城主直虎は、安中と色々関係が深いことから、歴史好きには今がタイムリーでプチ盛り上がりを見せている。安政遠足侍マラソンと繋がって、直虎の仮装をしたランナーが何人走ってくるか楽しみだ。

ここのところの大河ドラマは、前回、前々回、今回と、次の西郷隆盛(?)でも、石碑や莎堂との関係がありそうだ。江戸後期、明治、大正とそれぞれ自分でも一番興味がある時代なので、莎堂の関係でどんどんタイムトンネルの中に迷い込んでいる。


下の写真は、許可をとって写させていただいた佐藤監物の石碑の拓本です。

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小板橋伸俊(アンクルサム/群馬県安中市松井田町)

※「マルタの雑誌」は季刊『フライの雑誌』読者が対象のweb投稿企画です。

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2017年04月05日

年鑑札に勢いあり! 白戸さんのバンブーロッド

「小板橋さん、上野村の全魚券を下さい」

あれトップバッターだよ。昨日から発売だから。

「小板橋さん、去年まだ寒い5月に上野村へフライフイッシングをやりに行ったんですよ。けっこう釣り人がいたんですけどどういう訳か私のフライにだけ反応するんです。そのうち竿がギュ〜と曲がり、お〜お〜お〜、ものすごい勢いでひき始めた。これはデカイ。なかなか手元に寄って来ない。どのくらいの魚なのか分からないうちに、魚ではなく釣り人が何人も寄って来た。#2なので、竿の曲がりが凄い。

やっとのことでネットにデップリしたヤマメが観念したように横たわりました。何センチあったかって? 分からない。メジャーが車の中で取りに行けなかった。とにかく皆さんに取り囲まれて慌ててさ、携帯で写真を撮りました。」

フライは何を使ったのですか。

「まわりのフライマンはほとんどドライを使っていたようです。その中で唯一私だけが#12ウェットを使いました。」

#2に#12のウェットですか。風があるとキャステイングがしづらく無かったですか?

「大丈夫でした。ほんとの気持ちはこのヤマメがあんまりデッカイのでちょっとホニャララしたかったんですけど、釣り人に囲まれていたので写真を撮ってから皆の前でリリースしました。」

へ〜、だから今年は力が入っちゃてるんだ。

「そんなことはないですよ。」

と言っている顔色の中に、分かっちゃったかなと童心に帰ったかのようなお客さんの空気感を感じた私がいた。

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「そうそう小板橋さん、実は私はバンブーロッドを手に入れたんですよ、それが何と2,000円なんですよ、申しわけないのですが小板橋さんにその2,000円のバンブーロッドを見て頂けないかと思いまして。」

私にできることならしますよ。次の日の朝10時前、

「おはようございます。小板橋さん、例のバンブーロッドを車の中に持って来ているんですけど視てもらえますか?」

どうぞ持って来て下さい。じゃあ見させてもらいます。

これは個人が作ったバンブーロッドですね。リールシートやリングは既製品を装着してある。これは全然問題ないですよ。コルクもそこそこよい物を使ってある。オスのフェルールの底の竹が丸見えだ。トップガイドが真横に付いていますね。

「ほんとだ、こんなになっているとは気がつかなかった。」

トップガイドをライターで軽くあぶってペンチで引っ張ればすぐ抜けますよ。じゃあ外に出て振ってみますかね。番手が書いていないけれど、あ、これは4番ですね。それに振った感覚だと、まだバンブーロッドを作って多分数本という感じかな。しなり方が全体にバランスが取れていない。素材は真竹ですね。

これが2000円か。何十万という高価なバンブーロッドの金額を聞くと、ロッドビルダーも生活がかかっているのは分かるけれど、値段って何なんだろうと考え込んでしまう私の脳味噌がいる。するとお客さんが

「私も4番じゃないかと思ったんですよ。」

バンブーロッドは自然のものですから、買ったお客さんがラインを通してキャステイングをして、自分が一番合うと思った番手がベストですよ。

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たまたまその日の夕方、白戸ロッドの白戸さんから電話があった。バンブーロッドを持ってきてくれるという。6本も。ありがとうございます。楽しみにしています。ちょうど鑑札を買いに来ていたお客さんがいて、白戸さんと長く話せなかった。申し訳ないことをした。もう少しバンブーロッドの話をしたかった。なにせアンクルサムでは、上州漁協と上野村漁協と佐久漁協の3漁協の年鑑札と日釣券を扱っている。1人のお客さんが「2か所の鑑札と友達のもいいですか。」なんて来た日には、私の脳味噌は平常心を保つのが大変です。

次の日いつものように松井田駅へ白戸さんを迎えに行った。

「小板橋さん、こっちはそんなに寒くないですね。私の神奈川では昨日は窓を開けましたよ、毎年変な天気になりますね。」

碓氷川はお水が少ないので一雨降ってもらいたいです。大雪はごめんですけどね。

ここのところお店では真竹のバンブーロッドが出るんです。この真竹ロッドは竹フェルールで3ピースですか。また改良されていていい感じですね。

「フェルールが金具ですとその重みで竹が曲がるので柔らかい感覚に感じるかもしれませんが、竹フェルールだと同質なので堅く感じるかも知れません。」

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なるほど、私は昨日の2000円のあれを思い出した。金額でバンブーロッドのことをいってはいけないが、あれはあれで充分楽しい釣りができる。白戸バンブーロッドは、お客さんからも白戸ロッドの塗りが前よりずぅ〜とよくなっていると聴くし、竿のしなり具合も番手に合った気持ちのいいパラボリックになっている。やはりここまで何百本もバンブーロッドを製作して、試行錯誤しているからだろう。これからも白戸さんのバンブーロッドは進化していくだろうな。なんといっても白戸さんのバンブーロッドに立ち向かう精神が素晴しくて尊敬しています。

おやおや、でも私は何さまのつもりか。白戸さんが渡してくれるバンブーロッドを検品だと言って、「はい、良いでしょう。では次。」なんて言っている。自分が恥ずかしい。

検品が済むと、白戸さんが「小板橋さんに何をいわれるかとドキドキしているんですよ。」と言った。私も真剣に見させてもらっています。

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ふと、白戸さんとのやりとりを思い出していると、電話のメロディーがやけにいつもより大きく聞こえたような感覚があった。受話器をとると、昔から虫の知らせという言葉があるが、『フライの雑誌』の編集長だった。じつは自分でもそろそろ新しい中山道の釣旅を書いて送らないとまずいなと思っていたのだった。ヤバイと思っていたら挨拶もそこそこに、

「小板橋さん、去年の野球とソフトボールの記事から、中山道が止まっているようですけど。」

ドキ。すいません。私の脳味噌がオフシーズンに入っちゃっていたんです。冬眠していたんですが、いま編集長の声で目が覚めました。

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編集長は「じつはこっちも冬の間は牧浩之さんの新刊の続編の「山と河が僕の仕事場A」を出すのでドタバタしていましてね。」と話してくれた。牧さんの続編、売れるといいですね。

と受話器を切って、大きく息をはき出す私の脳味噌がいた。

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小板橋伸俊(アンクルサム/群馬県安中市松井田町)

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