2004年12月05日

原風景

●幼い日、田植えや稲刈りに精出す両親を畔から眺めていた。足元の土で固められただけの用水路は、梅雨前にさらさらと軽やかな水音をたて、秋には干上がった川底を青天井にさらした。本流から分岐したその水路にはフナやザリガニ、時には深紅の腹を持ったアカハライモリまで入り込んでいて、夏休みには地域の子どもらの格好の遊びの場となった。
●「イモリが獲れたら教えるんだぞ」。そう言われて水草の奥のエゴに手を突っ込んで、稀にイモリを握ったりすると、分かってはいるけれども、どぎつい腹色、不気味な姿態を目の当たりにして「ひゃあ」と驚いた拍子に手を離してしまい、上級生に叱られた。川遊びの原風景。

報告:毛鉤丸(飯能市在住)

posted by furainozasshi at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | コイの雑誌
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