セイゴ爆釣を聞きつけた友人二人が「ガイドしろ、案内しろ」とせっついて来た。
そうか諸君、そんなに魚が釣れていないのかね、ダメじゃないか、釣り師としてそれでいいのか、それじゃあ私と一緒ではないか。で、ポイントを他言しないという条件で案内することにした。
フライをやらない二人はメバル用のワームを持ち込んだが、もう釣れる釣れる。3時間、3人でゲラゲラ笑いながら釣りまくった。キャッチたくさん、バラシもっとたくさん、バイトずっとたくさん。最大は35センチ。
出発前、家人は「寒いだろうからコーヒーを持って行ってはどうか」と優しい言葉を掛けてくれた。うんうん、君は本当に心の温かい女性だねえ、と思っていたが出掛けるときには子供に添い寝して高鼾であった。しかたなく自分でコーヒーを準備して持参。寒風吹きすさぶ中、時折すする熱いコーヒーが会話を更に楽しいものにしてくれた。
この夜、オレンジの照明が途切れる辺りで、明らかに今までと違うライズが数回、起こった。そろそろいいサイズが回ってきたらしい。当分、この場所に通うことになりそうだ。
S.T.(岡山県)
